更新日:

絵画のサイズでよく出てくる号ってどのくらいの大きさ?

絵画のサイズでよく出てくる号ってどのくらいの大きさ?

絵画のサイズでよく出てくる号ってどのくらいの大きさ?

スクラップが半分も三分の一も待てない方の場合は、何回かデパートの画廊に通って、多少画廊慣れしたら、こんどは、街のギャラリーを覗いてみたらどうでしょう。特に、デパートで価格帯のアウトラインが分かったアーティストの展示がある画廊を訪問して、試しに、店員に、デパートで見た同じアーティストの似たようなサイズ、図柄の展示作品の値段を聞いてみたらと思います。
米国のギャラリーでは法律によって、展示作品の価格は明示される規定になっていますが、日本では、デパート以外では、すぐには分からない場合も少なくありません。しかし、将来、作品を購入するかもしれない顧客候補という立場で、気軽に、まず分かりやすい基準データである価格について、「これどのくらいですか?」と質問すれば、作品が非売でないかぎり、十中八九、店員さんは明確に答えてくれるはずです。
この場合、大切になってくるのは、絵のサイズに関しての基本知識です。絵画のカンバスの大きさは、「号」という単位で大小を区別しています。厳密にいえば、人物、風景、海景の三種類で、それぞれのタテ・ヨコ寸法のうちヨコの寸法が少し違う、ちょっと面倒くさい規格になっています。
しかし、失礼ながら、読者の皆さん方はシロウトです。ドーンと大づかみでいきましょう。比較的細長いM規格は、最初はあっちに置いといて、残りのP規格とF規格のうち、多く使われるF規格の「10号はだいたい、新聞紙一ページの大きさ」とだけ覚えてください。この場合、P規格の10号はタテは同じで、ヨコが少しスリム。では、号数が倍になれば、タテ・ヨコの寸法も倍になるかというと、これが違うのです。
そこで、細かい数字は省いて、 一応、F規格の20号(タテ約70センチ×ヨコ約60センチ)、30 号(約90センチ×約70センチ)、50号(約116センチ×約90センチ)、100号(約160センチ=背丈×約130センチ)、そして、小品のカンバスをサムホールといい、寸法はF( 22・7センチ× ‐5・8センチ)で、タテ・ヨコとも、ハガキの寸法( 14・8センチ×10センチ)のちょうど一・五倍程度と、カンどころだけ押さえておいてください。
絵画価格は、普通「号でナンボ」と計算されますから、ある作家の絵が「号五万円」なら、新聞紙大の10号では五〇万円ということになります。ですから、画廊で、絵の価格を開く時、「号でどのくらい?」という聞き方もあるわけです


ナビ
Page Top