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大阪の中心部にある国立国際美術館

大阪の中心部にある国立国際美術館

水都・大阪の中心部にある現代美術の殿堂
現在は大阪の中心部である中之島に移転しましたが、以前は吹田市の万国博記念公園内に所在していました。

1970年に開催された日本万国博覧会を契機に収集されたコレクションを展示した万博美術館を基に、国立の美術館として整備されました。中之島ではありますが、堂島と土佐堀の間と言った方が地理的には分りやすいでしょうか。

コレクションの中心として当館の入り口に飾られている、スペインの巨匠・ミロの『無垢の笑い』は万博当時のガスパビリオンに展示されていましたが、万博終了後はこちらへ移管され現代に至っています。

題名に「笑い」が付けらえているのもガスパビリオンのテーマが「笑い」であったためで、事実パビリオンの外見が笑いを誘うユニークなものでありました。旧館時代はガルダーのモービルやその下にはポップアートが描かれていた自動扉(移転の頃には扉の開閉はされなくなっていました)も飾られていました。

誰もが自分の影か、と思って立ち止まって見入ってしまう高松次郎の大作『影』も、新館の地下2階の方の入り口近くに展示されています。収蔵品の多くは現代アートがメインですが、ピカソ等の巨匠の作品もコレクションに含まれています。

現在は常設展示ではありませんが、オルセー美術館所蔵のモネの睡蓮の写真パネルが旧館時代には飾られていました。過去にはエル・グレコ等の巨匠の展覧会も行われましたが、2016年の「始皇帝と大兵馬俑」のように特定のジャンルにこだわらない方針もここの魅力の一つです。

通常の閉館時間は17時ですが、金曜日には19時まで延長され、美術ファンにとっても嬉しいサービスとなっています(休館の間は除く)。隣接する大阪市立科学館と共に、市民にとって親しみやすい施設となっています。


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