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クロード・モネ「印象、日の出」が印象はの先駆け
印象、日の出
クロード・モネは、印象派の画家の中で、最もよく知られた一人ですね。
そもそも「印象派」の名前の由来も、彼のこの作品「印象、日の出」が発端になっているほどです。
彼の絵画の特徴は、刻々と変わる、「流れゆく時間と光」の表現があまりに見事で、「光」をこれほどまでに大切に扱った画家は、他に見当たりません。
これが一番よく表れているのが、「海、湖や川面に映る光の変化」で、「印象、日の出」も、その代表的な作品の1つですね。
モネの《印象、日の出》は第一回印象派展に出品された作品で印象派の名前の由来となった作品です。筆跡を残す素早いタッチなどが当時斬新だったため発表直後は描きかけの壁紙にも劣ると酷評されたようですが。
モネの「印象 日の出」
この中でどうして「印象」という言葉を使ったかというと、実はこの展覧会に有名なモネの《印象 日の出》という作品が出展されていてそれに基づいたわけです。これは有名な作品で、現在パリのマルモッタン美術館にあります。ルロワの記事では、印象派の展覧会場に行った2人の人物が、何というひどい展覧会だろうという話をする設定をとっていて、そしてモネの《印象 日の出》のタイトルから取って、「こいつらは、いわば印象主義者だ」とレッテルを付ける。この悪口が数年後モネの属するグループを指示する言葉になるのです
モネというか印象派ができた背景というのは
刻一刻変わる風景を出来るだけ一瞬のうちに書き留めておこうと言う気持ちの表れなんです。
簡単に言えば写真なんです。
でもこの時代はまだ写真機が出回っていないですから。
だから印象派の作家というのはそれ以前の作家と比べると恐ろしく早描きなんですよ。
デッサンもせずにいきなりキャンバスに塗りたくる場合もあったわけです。
当時の状況からするとこれは異端で特に筆跡を残すなんてのはもってのほかなんです。
でも印象派の作家はそんな事をかまっていたらその一瞬が無くなってしまう。
だから大急ぎで書いたんです。
だからモネ自体はきちんと旧来の価値観を知った上の事なんです。
だから造形は印象派の作家ではないのかというほどしっかりしているわけですね。
先駆者といえるのは印象派の由来となった「印象・日の出」で有名
なモネと交流があり屋外写生を勧めた外光派のウジェーヌ・ブーダン
だと思います。鮮やかな色彩と青空や光の表現で印象派の画家達
に多くの影響を与えました。サロンの画家でありながら印象派展にも
参加しています。彼こそ印象派の先駆者といえると思います。
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