シャルルコッテ
画家解説
シャルル・コッテCharles Cottet (1863—1925)
【画家説明】
フランスの画家、銅版画家。オート=ロワール県のル・ビュイに生れ、パリで歿。画家を志してパリに出、ビュヴィス・ド・シャヴァンヌの教えを受ける。しかし、もっぱら自然を相手として制作。スペイン、アルジェリア、
エジプト、イタリアを旅行し、1888年ポンタバン村をみいだす。彼の社会的、写実主義的な関心と、悲劇的表現への傾斜は、ブルターニュの漁師たちの貧しい生活を好個の対象とならしめた。1889サロンに初出品。1892年アルジェリアに旅行、96年エジプト旅行。1880年代半ばより主としてブルターニュ地方に住み、海辺の人々の生活を主題に、暖い抒情詩に満ちた作品を描く。1900年のパリ万国博覧会では金賞を受賞。『プルターニュの葬式』(1895,リール、美術館)などが有名。シャルル・コンテフランス(1863-1925)
セゴビアの夕景
セゴビア(Segovia)は、スペインの都市。マドリードからは87kmの位置にある。
セゴビアには古代から人が住んでおり、現在のアルカサルの位置にはケルト人の城があった。ローマ時代には、クルニアの行政区に属していた。ローマ時代には「セゴウィア」、イスラム支配期には「シクビヤー」と呼ばれたが、この名前はおそらくケルト語で「とりで」を意味する。大聖堂、古代ローマの水道橋、美しいおとぎ話に出てきそうな古城(アルカサル)などの名所があり、眼下には田舎の景色が広がっている。セゴビア旧市街と水道橋として観光名所が世界遺産に登録されている。
このお城は「白雪姫」のモデルになったことで知られるアルカサルであり、見事に夕日が照らされているのがわかる。

海辺
作品が黒を基調としていることから黒の一団とされ、このシャルル・コッテも暗い配色の写実主義的な画風になっています。1885年頃からフランス北西部のブルターニュ地方を訪れて、この地方を風景、風土を描きました。コンテキスト的には今回の展覧会とすこしずれるかもしれませんが、印象派より保守的な画風を探求していた画家も、ソシエテ・ヌーヴェルPSには参加していたことが解ります。
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