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カルロ・ドルチ

画家解説

カルロ・ドルチ(Carlo Dolci、1616年5月25日 - 1686年1月17日)
【画家説明】
カルロ・ドルチ(Carlo Dolci、1616年5月25日 - 1686年1月17日)は、17世紀半ばのフィレンツェで活躍した宗教画家。小型の肖像画や宗教画、特に甘美な聖母像や聖女像の制作に優れ、トスカーナ大公家から重用された。ドルチの制作した悲しみの聖母像は、現在ルーヴル美術館、エルミタージュ美術館、ボルゲーゼ美術館、国立西洋美術館などに所蔵されている。ボルゲーゼ美術館の作品は「親指の聖母」と呼ばれるもので、衣のひだの間から親指だけをのぞかせる形で描かれている。


カルロ・ドルチ『聖チェチリア』1640年代後半

音楽の守護聖人チェチリアを描いています。
意に反する結婚を強いられたチェチリアが、結婚式の間中オルガンを弾きながら祈り続けた場面を描いています。
豪華のサテンの服は、当時の高級貴族の娘の服装。チェンバロを弾きながら、モナ・リザのようなアルカイックスマイルでこちらをじっと見つめる肖像画は、いつまでも見ていても見飽きない不思議な魅力があります。


セシリア(2世紀頃、生没年不詳)あるいは聖チェチリアは、キリスト教(カトリック教会・聖公会・正教会)の聖人。特にカトリック教会において有名な聖人であり、音楽家と盲人の守護聖人とされる。記念日は11月22日。

英語ではシシーリア、スペイン語ではセシーリア、イタリア語および中世ラテン語ではチェチーリア、ドイツ語ではツェツィーリア (Cäcilia)、フランス語ではセシルないしはセシール (Cécile)、古典ラテン語(再建音)ではカエキリア (Caecilia) と呼ばれる。日本のキリスト教では、西方教会ではセシリアの表記が一般的である他、特にカトリック教会ではラテン語の教会式発音に基づいてチェチリアとも呼ばれる。対して日本のキリスト教の中でも正教会ではキキリヤと呼ばれる。



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